「AIで十分」が通用しない公的書類の世界

AI翻訳の普及により、内容の把握だけであれば誰でも容易にできるようになりました。しかし、ビザ申請、婚姻届、法人設立といった公的な手続きにおいては、「この翻訳は原本と相違ない」という法的な保証が不可欠です。

現在、多くの国で「翻訳の正確性」を担保するために、単なる翻訳文ではなく、以下の要素がセットで求められます。

  • 翻訳者による宣言書(Affidavit)
  • 公証人による認証(Notarization)
  • 外務省のアポスティーユ(Apostille)

増加する「宣誓翻訳(Sworn Translation)」の要求

特に注意が必要なのが、フランス、スペイン、イタリア、ブラジル、アルゼンチンなどの国々です。これらの国では、日本国内での公証認証(私書証書認証)だけでは不十分とされるケースが目立っています。

宣誓翻訳とは?

提出先の国が認める「公認翻訳士(Sworn Translator)」が翻訳を行い、署名・捺印を施した翻訳のことです。

  • 特徴: 翻訳者自身が公的な資格を持っており、その署名だけで公的な効力を持ちます。
  • 現状: 日本国内の翻訳会社に依頼しても、その業者が提出国の公認資格を持っていなければ、現地で受理を拒否されるリスクがあります。

投稿者プロフィール

加藤 秀市
加藤 秀市
東大和市在住 趣味は英会話 南青山のJazz Clubによく行きます
絵画鑑賞 音楽鑑賞 車の運転は買い物に使う程度です